プリント配線板の品質確保と管理のノウハウ(1) ~材料のチェック

プリント配線板の品質を確保、維持するために

管理するべき項目を画像つきで解説してゆく。

今回は、プリント配線板の材料について論じる。

最近は、

プリント配線板の材料にも海外製のものが珍しくなくなったが、

個人的には、

日本製のプリント配線板材料と海外製のプリント配線板の材料には

確実に品質の相違があると認識している。

以下の画像は、

プリント配線板の材料の樹脂とガラス繊維に剥離が発生したものだ。

断面で確認すると

日本製のプリント配線板材料には

品質を維持するための様々なノウハウが詰め込まれている。

表面処理のコストを考察する~ソルダーレジストとカバーレイのコスト比較

プリント配線板の表面処理について
ソルダーレジストの品質がにわかに注目されてきた。
ソルダーレジストの役割りは
小生のホームページも言及している。

主に
1.部品実装時のはんだブリッジの防止
2.部品・コネクタなどとの接合部分以外へのはんだ付着の防止
3.防錆
4.回路間の絶縁信頼性の維持
5.外部衝撃からの保護
が挙げられるが、
最近はさらに
反射率が加わった。
これはLED照明用に
プリント配線板が利用されることが増えたことに起因する。
反射率を向上させるためには、
ソルダーレジストを形成した後の光沢が課題となるが
光沢の点で比較すると
インクタイプのソルダーレジストは
フィルムタイプの「カバーレイ」より劣る。
照明を点灯した際に一定水準以上の照度を得ようとすると
プリント配線板表面の反射率を高めるために
フィルムタイプのカバーレイを採用せざるを得ない。
カバーレイはフィルム製であるから光沢を得られるが
カバーレイである以上、プリント配線板の製造工程から分離され
単独で加工する必要が生じる。
つまり、工程が増える。
ここにカバーレイのコストアップの根拠がある。
ソルダーレジストと
フィルムタイプのカバーレイの工程費用を単純に比較することは困難だが、
従来のプリント配線板の工程では
カバーレイを加工することはできない。
反射率を向上させるためにフィルムタイプのカバーレイを採用することは
合理性において疑問符がつくことが理解できよう。

プリント配線板の良否判定~良品か不良品か

プリント配線板の品質の判定基準は
以前から言及している通り、
諸々の規格に定められる。
品質の良否を判定する場合、
判定基準を不明確な状況にあると、
良品と判定された製品が
入荷先で不良品と判定される場合がある。
組み込まれるによっては
機能上で問題がない不具合も存在する。
例えば、機能上問題がなくとも
規格上、不具合と判定される場合がある。
プリント配線板のキズ
表示誤り
シルク印刷のズレ/滲み
レジストインクの色合い
パターンのズレ
納品後の反り
などは、
良否判定の際に悩ましい不具合は枚挙にいとまがない。

以前、在籍していたプリント配線板メーカーでは、
正規の納入仕様から逸脱した場合
特別採用(特採)と呼称される概念があった。

問題になるのは、
納入仕様書に記載がない場合で、
不幸にも納品先で不具合判定を受けた場合だ。
事実、独立後にある顧客で問題が発生した経験がある。
その際は、責任の所在が問題になる。

従って、出荷の際には
納入先の受け入れ基準を
製造元と出荷先で
良否の判定基準を明確にしておくことが必要だ。
最近、海外企業に発注するケースが増えつつあり
製品の差し替えや代替納品が困難な場合がある。
中には、
発注数量に対して、余分に納品させることで
不具合の発生に備える場合が多いと聞き及ぶが、
この手法は推奨できない。
必ず、現場を見ておくべきだと考える。

海外発注プリント配線板の品質確保と管理のノウハウ ~ セミナーのご案内

日本テクノセンターが主催するセミナーを仰せつかった。

セミナーのテーマは
海外発注プリント配線板の品質確保と管理のノウハウ
海外企業に個別に委託するケースが一般的になった昨今、
問題が発生した場合の対応策に苦慮する企業が少なくない。
商社などの中間業者が介在すると、問題は一層複雑になる。
今回のセミナーでは、
実装後のプリント回路板およびプリント配線板の品質を維持、
管理するためのノウハウをご案内する。
海外企業の品質管理体制の構築にご活用いただきたい。

プリント配線板の工程毎に起こりやすい実際の不具合を図解、
画像により平易に解説する。

開催概要は以下の通りだ

催日時 2016年04月04日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 【東京】日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備/品質・生産管理・コスト・安全
受講対象者 ・プリント配線板を発注される企業(特に海外発注)の方
・電子機器、精密機器、機械ほか関連企業の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・プリント配線板を海外メーカーに発注する場合の留意点
・海外のプリント配線板の品質管理体制のチェックのノウハウ
プログラム
1.プリント配線板の設計段階での品質管理
(1). 品質を安定、維持するための仕様書の制作
a.プリント配線板の仕様書例示
b.検査仕様書(成績書例)の例示
(2). 部品ライブラリと実装品質の向上

2.プリント配線板材料を知る
(1). 材質の観点からの材料の相関
(2). 材質による性能比較
(3). 用途と銅箔の関係

3.プリント配線板の工程図解
・工程毎に起こりやすい不具合を図解で解説

4.不具合から見る品質管理の留意点
(1). 多層板の内層品質のチェック~スルホール不良
(2). 穴明け(ドリル)に起因する不具
(3). めっき(スルホール)工程に起因する不具合
(4). 露光(焼付け)工程の不具合に起因する不具合
(5). エッチング工程に起因する不具合
(6). ソルダーレジスト工程に起因する不具合
(7). 物理的ストレスに起因する不具合
(8). BGA実装に関連する不具合事例
a.リペア装置の選定基準
b.X線検査装置の役割と限界
c.実際の目視検査
キーワード プリント配線板 検査仕様書 部品ライブラリ 内層品質 露光 エッチング ソルダーレジスト BGA実装
タグ プリント基板  海外進出・中国  基板・LSI設計  信頼性・故障解析  電子機器  品質管理
受講料 一般(1名) : 48,600円 (税込み)
同時複数申し込みの場合(1名) : 43,200円 (税込み)
会場 日本テクノセンター研修室
住所: 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿小田急第一生命ビル(22階)
– JR「新宿駅」西口から徒歩10分
– 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
– 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666

プリント配線板パーフェクトガイド

前回告知しました、

プリント配線板の工程の解説と現場で実際に発生した不具合内容を画像付きで解説したプリント配線板パーフェクトガイドの掲載内容を案内します。

2016年3月1日より一部を更新しvol3.1版として提供を開始する予定です。

(内容は変更となる場合があります)

プリント配線板パーフェクトガイド vol3.1 目次

P3   AGENDA 1

P4   AGENDA 2

P5   はじめに

P6   【1-1】情報を知らせる

P7   【1-2】仕様書のすり合わせ

P8   【2-1】プリント配線板用仕様書を作ってみる

P9   【2-2】仕様書(例)

P10  仕様書の英語表記

P11  【2-3】プリント配線板メーカーの実力を知る

P12  検査成績書(サンプル) リピート注文の場合

P13  【2-4】規格を知る(1)

P14  【2-4】規格を知る(2)

P15  【2-5】回路データ制作の流れ

P16  【2-6】プリント配線板設計の流れ(1)

P17  【2-6】プリント配線板設計の流れ(2)

P18  【2-7】設計準備

P19  【2-8】実装方法によるランドの違い(設計)

P20  【2-9】実装方法によるランドの違い(外観)

P21  部品表(例)

P22  部品表制作の際の注意

P23  ロケーション表示例

P24  【2-11】配線ルール(1)

P25  【2-12】配線ルール(2)

P26  【2-13】配線ルール(3)

P27  【3-1】材料を知る

P28  【3-2】材料の相関関係

P29  【3-3】材料の性能(概念図

P30  【3-4】銅箔の話(1)

P31  【3-5】銅箔の話(2)

P32  【3-6】銅箔の話(3)

P33  【3-7】銅箔の話(4)

P34  【3-8】材料の選定

P35  【3-9】ワークサイズの概念(1)

P36  【3-10】ワークサイズの概念(2)

P37  【3-11】呼称による区分

P38  【4-1】プリント配線板の工程を知る(1)

P39  【4-2】プリント配線板の工程を知る(2)

P40  【5-1】内層パターン (前半工程)

P41  【5-2】内層パターン (A O I )

P43  【5-4】内層パターン (後半工程)

P44  【5-5】内層パターン (ラミネーション)

P45  【5-6】内層パターン (層構成)

P46  【5-7】内層パターンの品質チェック

P47  【6-1】】ドリル(穴明け)工程

P50   工程説明(本文)

P51  【7-1】スルホールめっき工程 ~工程の詳細

P52  【7-2】スルホールめっき工程 ~信頼性

P53  【7-3】スルホールめっき工程 ~スミア

P54  【7-4】スルホールめっき工程 ~バイア(ビア)ホールの呼称

P55  【7-5】スルホールめっき工程 ~0.8mmピッチBGA

P56  【7-6】スルホールめっき工程 ~陥りやすい設計ミス

P57  【7-7】スルホールめっき工程 ~クロスセクション/マイクロセクション

P58  【7-8】スルホールめっき工程 ~アスペクト比

P59   工程説明(本文)

P60  【8-1】露光(焼き付け)工程 ~工法の分類

P61  【8-2】露光(焼き付け)工程 ~異物による露光不良

P62  【8-3】露光(焼き付け)工程 ~異物混入防止のための方策(1)

P63  【8-4】露光(焼き付け)工程 ~異物混入防止のための方策(2)

P64  【8-5】露光(焼き付け)工程 ~アニューラーリング

P65   【8-6】露光(焼き付け)工程 ~サーマルランド

P66  工程説明(本文)

P67  【9-1】エッチング工程 ~パターン形成法による分類

P68  【9-2】エッチング工程 ~塩化第2鉄によるエッチング反応式と特徴

P69  【9-3】エッチング工程 ~塩化第2銅によるエッチング反応式と特徴

P70  【9-4】エッチング工程 ~アルカリエッチング反応式と特徴

P71  【9-5】エッチング工程 ~パターンめっき法とパネルめっき法

P72  【9-6】エッチング工程 ~中間検査

P73  【9-7】エッチング工程 ~パターン幅の定義

P74  工程説明(本文)

P75  【10-1】レジスト工程 ~ソルダレジストの役割と品質

P76  【10-2】レジスト工程 ~写真法と印刷法の工程

P77  【10-3】レジスト工程 ~工法別の特徴

P78  【10-4】レジスト工程 ~レジスト塗布の工法分類

P80  【10-5】レジスト工程 ~QFPパッケージのパッドのレジスト仕様例

P81  工程説明(本文)

P82  【11-1】文字(シルク)印刷工程 ~印刷条件によるインク厚の相違

P83  【11-2】文字(シルク)印刷工程 ~シルク版の製作工程

P84  工程説明(本文)

P85  【12-1】外形加工工程 ~ルーターとパンチング(プレス)

P86  外形設計の際の注意

P87  【12-2】外形加工工程 ~ルーター加工

P88  【12-3】外形加工工程 ~オプション工程

P89  面付けの際の注意(1) ~Vカットとスリットの組み合わせの実際

P90  ミシン目の設定例(1)

P91  ミシン目の設定例(2)

P92  面付けの際の注意(2) ~捨て板の重要性とVカットのデメリット

P93                 ~反りを抑制する知恵と方策

P94   Vカットに関する数値

P95   Vカット加工漏れ防止パターン

P96   工程説明(本文)

(~P99)

P100  【13-1】表面処理工程

P101  【13-2】表面処理工程 ~工法別の役割

P102  【13-3】表面処理工程 ~銅スルホールとはんだレベラび外観

P103  【13-4】表面処理工程 ~金めっき処理のリード線

P104  【13-5】表面処理工程 ~面取り

P105  【14-1】検査工程(導通検査) ~フライングと専用チェッカー

P106  【14-2】検査工程(出荷検査①) ~全数検査の詳細

P107  【14-3】検査工程(出荷検査②) ~抜き取り検査とその詳細

P108  【14-4】検査工程(出荷検査③) ~JIS規格

P109  【14-5】検査工程(出荷検査④) ~めっき厚の検査

P110  プリント配線板における不具合の防止策と事例集

P111  【15-1】材料の性能の重要性

P112  【15-2】外注化で問題点の集約が複雑化

P113  【15-3】パターン設計に起因する不具合の防止

P114  【15-4】ダミーパターン(マイグレーション)

P115  【15-5】ダミーパターン(絶縁抵抗1)

P116  【15-6】ダミーパターン(絶縁抵抗2)

P117  【15-7】不具合を未然に防ぐための提言

P118  【15-8】銅張積層板・プリント配線板に求められる性能

P119  【15-9】品質評価試験項目例1

P120  【15-10】品質評価試験項目例2

P121  【15-11】品質評価データ(例1)

P122  【15-12】品質評価データ(例2)

P123  【15-13】品質評価データ(例3)

P124  【15-14】品質評価データ(例4)

P125  内科的不具合実例

P126  【16-1】内科的不具合の問題点

P127  【16-2】内科的不具合の防止策

P128  【16-3】内科的不具合 (1)( 銅張積層板 )

P129  【16-4】内科的不具合 (2)( クラック図解 )

P130  【16-5】内科的不具合 (3)( 経時変化によるクラック )

P131  【16-6】素材による膨張係数

P132  【16-7】残渣によるスルホール腐食のメカニズム

P133  【16-8】内科的不具合 ( コーナークラック 画像 )

P134  【16-9】内科的不具合 ( レジンリセッション 画像 )

P135  【16-10】内科的不具合 ( ミーズリング 画像 )

P136  【16-11】内科的不具合 ( バレルクラック 画像 )

P137  【16-12】内科的不具合 ( 穴加工不良 画像 )

P138  【16-13】内科的不具合 ( フォイルクラック 画像 )

P139  【16-14】内科的不具合 ( ドリル・めっき不良 画像 )

P140  【16-15】内科的不具合 ( ビルドアップ 画像 )

P141  外科的不具合例

P142  外観に関する規格

P143  導体残りに関する規格

P144  【17-2】 プリント配線板の不具合事例 (1 )

P145  【17-3】 プリント配線板の不具合事例 (2 )

P146  【17-4】 プリント配線板の不具合事例 (3 )

P147  【17-5】 プリント配線板の不具合事例 (4 )

P148  【17-6】 プリント配線板の不具合事例 (5 )

P149  【17-7】 プリント配線板の不具合事例 (6 )

P150  【17-8】 プリント配線板の不具合事例 (7 )

P151  【17-9】 プリント配線板の不具合事例 (8 )

P152  【17-10】 プリント配線板の不具合事例 (9 )

 

P153  【17-11】 プリント配線板の不具合事例 (10 )

P154  【17-12】 プリント配線板の不具合事例 (11 )

P155  【17-13】 プリント配線板の不具合事例 (12 )

P156  BGA実装の具合事例

P157  【18-1】  実装の概念

P158  【18-2】  実装品質の検査 ~ X線検査(1)

P159  【18-3】  実装品質の検査 ~ X線検査(2)

P160  【18-4】  実装品質の検査 ~ X線検査(3)

P161  【18-5】  X線検査装置の位置づけ

P162  【18-6】  はんだとフラックスの役割(1)

P163  【18-7】  はんだとフラックスの役割(2)

P164  【18-8】  リペア装置

P165  【18-9】  リペア装置の選定基準

P166  【18-10】実装品質の検査 ~ 目視検査(1)

P167  【18-11】実装品質の検査 ~ 目視検査(2)

P168  【18-12】実装品質の検査 ~ 目視検査(3)

P169  【18-13】実装品質の検査 ~ 目視検査(4)

P170  【18-14】実装品質の検査 ~ 目視検査(5)

P171  【18-15】実装品質の検査 ~ 断面観察(1)

P172  【18-16】実装品質の検査 ~ 断面観察(2)

P173  【18-17】実装品質の検査 ~ 断面観察(3)

P174  フレキシブルプリント配線板

P178  フレキシブルプリント配線板デザインレビュー(1)

P179  フレキシブルプリント配線板デザインレビュー(2)

P180  フレキシブルプリント配線板デザインレビュー(3)

P181  フレキシブルプリント配線板製造工程

P192  用語集