スローイングパワー ~ (均一)電着性

プリント配線板の工程において、
めっきは重要な製造工程のひとつといえる。
訪問するメーカーでは必ず拝見する。
不備があれば絶対に使わない。

スローイングパワー は
「(均一)電着性」 とも表現される。
端的にいえばめっきの析出である。
プリント配線板は、ほとんどの場合、
表裏は電気的に導通しており、
導通が妨げられると機器の動作に影響が生じる。

注目される機会は少ないが、
「スローイングパワー」~ 均一電着性 は
プリント配線板の品質を維持、向上させるためには
大変重要なファクターだ。

この能力が不足する、または不安定である状況下では、
プリント配線板の品質も不安定となる。

スローイングパワーを維持、向上するためには
めっきの品質向上が有効だ。
めっきの品質の確保、維持は製品の検査では得られない。
導通検査(電気検査、または電気チェッカー)に
依存する管理手法では不十分といえる。

工程の管理がいかに重要であるかの証左といえよう。