フレキシブルプリント配線板とリジットプリント配線板の相違(3)~層構成

FR-4、CEM-3 などのリジットプリント配線板の材料は、
一般的に定尺サイズで提供される。
日本では、1020×1020(mm)または1020×1220(mm)で提供されることが多い。
プリント配線板メーカー各社では、
これを「ワークサイズ」と称されるサイズに裁断した上で
製造工程に投入することが一般的である。
定尺を裁断すると、一定数値のワークサイズに裁断され、(これを『ボード』と呼称する)
この形状で加工されてゆく。
一方、フレキシブルプリント配線板は、
ロール形式で提供され、ベース材、カバーレイが各々加工された後に、
仮接着で貼り合わされて積層される。
仮接着工程及び積層工程の存在がFR-4、CEM-3 などのリジットプリント配線板と
フレキシブルプリント配線板の大きな相違点のひとつに挙げられる。

FR-4、CEM-3 などのリジットプリント配線板の場合は、
多層板でない限り積層工程は存在しないが、
フレキシブルプリント配線板の場合は
積層工程が独自の加工工程のひとつに挙げられる。
FR-4などのガラス系材料の場合、
エポキシ樹脂は積層工程において接着する特性を備えるが
フレキシブルプリント配線板において採用される樹脂の場合
積層前には、ベース材、カバーレイには接着性はなく、
各層を貼りあわせるために接着剤を使用する。

さらに、補強板を採用する場合にも、
これらを積層または貼り合わせるために積層工程が存在する。
そのため、フレキシブルプリント配線板の設計にあたっては
層構成を予め検討、決定しておく必要がある。

片面配線のフレキシブルプリント配線板を例示した場合、
一般的な層構成は
ベース材層
接着剤層
銅箔層
接着剤層
カバーレイ層
となるであろう。
表面に金めっき(ソフトめっき)
また補強板を採用する場合はさらに層構成は複雑となる。
ベース材
銅箔
カバーレイを積層するためには接着剤を塗布する工程が不可避であり
フレキシブルプリント配線板の場合には、
層構成を明確に規定しないと製造することができない。